クラブの特色

別府中央ロータリークラブ初代会長 鳴海 淳郎

クラブの特色を生かそう

 国際ロータリーはロータリー・クラブの連合体で、各クラブは国際ロータリーの傘の下に自由に集り、「標準ロータリー・クラブ定款」を尊重し、国際ロータリー定款や同細則の枠内で、世界各地それぞれの地域社会の事情に適した計画を立て、活動を行っています。
 そして、その手段方法は各クラブごとに独自に工夫されています。従って奉仕活動の数は、クラブの数ほど多岐にわたると言えましょう。
 つまり、世界中のクラブは夫々が個性のあるクラブであって然るべきで、どこに行っても皆型にはまった、同じ様なクラブであると面白くないでしょう。
 各クラブはその地域社会の特色を生かし、更に各クラブが夫々の特色を生かして活動すれば、その地域社会は如何に活発になるでしょうか。
 
 特別代表で当クラブをつくり、新クラブの初代会長になった私は、すべては始めが肝心と思い、とにかくロータリーの基本に忠実に、「早くロータリーになじみ、ロータリーを身につけよう」をテーマに、クラブの基礎づくりに努力しました。
 即ち、毎例会の「会長の時間」には努めてロータリー情報を提供し、またロータリー情報委員会の名において各例会毎にタイムリーなテーマをもとにした「ロータリー用語の解説」を用意し、これを全会員に配布してロータリー情報の徹底をはかりました。
 そして、次のようなtraining methodを掲げて、別府中央ロータリー・クラブ独自の例会スタイルの樹立をはかりました。

例会を楽しく意義あるものにするために

~別府中央ロータリー・クラブがとった方法~

  1. 例会場入口でビジターをあたたかく迎える。
  2. 例会前に自律神経強化ストレッチを行って心身の健康に努める。
  3. ロータリーソング:歌による楽しいクラブの雰囲気をつくるために、年間プログラムに従ってロータリーソングと童謡・唱歌をうまく組み合わせ、大きな声で歌う。
  4. 食事中は例会毎にとくに選曲したBGMを流す。
  5. 会長の時間の充実:話の中に必ずR-情報を入れる。
  6. 委員会報告:出来るだけ委員会報告を多く出来るよう努力する。
  7. スマイル・ボックス:自主申告を原則とし、会員の相互理解を深めるために、会員自信の出来事をすすんで発表することにし、なごやかな雰囲気をつくる。
  8. 卓話:お互いを一層よく知るために会員卓話を原則とし、月1回はゲスト卓話とする。
  9. 最後まで例会に出席したビジターには会長がとくに感謝の挨拶をする。
  10. 「ロータリー用語の解説」を毎例会一項目を原則として作成配布する。
  11. 次の例会の食事を「来週のメニュー」として週報に予告する。

 こうして、会員一人ひとりの善意の高揚に努める一方、一人でも多くいわゆる"ロタキチ"をつくることに努めました。そして、これらの人が中心となってクラブに活気が出ることを夢みたのであります。
 その後10数年を経過した現在、色々な都合で会員数は20名に過ぎませんが、20名のうち女性会員が7名で、女性会員の入会は地区では2番目、県下では初めてでした。この女性会員のいることで、女性でなければ見られない細かい気配りが発揮され、クラブに暖かい雰囲気が出て来ました。
 また、小さければ小さいクラブなりに、何とか充実したクラブにしようと努力した結果、いつの間にか次のような伝統的な美風を持つクラブへと成長しました。

わがクラブの特色

  • 私語の少ない和やかな例会
  • 例会5分前に、太極拳に代わって健康増進委員長による村津式自律神経強化ストレッチ の指導が行われている。
  • ロータリーソング:年間プログラムに従ってロータリーソングと童謡・唱歌をうまく組み合わせて大きな声で歌い、第2週には当クラブ会員の作詞・作曲(平成3年3月制~鳴海淳郎作詞、村津忠久作曲)による別府中央ロータリークラブの歌を歌うことにし、楽しい雰囲気をつくっている。
  • 食事中のBGMは他クラブにみられないもので、毎週とくに選曲の上実施している。
  • SAA:ビジターの皆さんに「早退防止のメモ」を渡し、早退防止を図っている。
  • また、最後まで例会に出席したビジターには会長がとくに感謝の挨拶をしている。
  • 食事に際しては、「割り箸」を使わない運動を推進し、いささかなりとも地球環境の保全に取り組んでいる。
  • スマイル・ボックス:すべて自主申告よるもので、会員の相互理解を深めるために会員自信の出来事をすすんで発表し、欠席の場合も旅先などから小さな出来事や感動をFAXで申告するなど、和やかな雰囲気をつくり、ビジターにも良い印象を与えている。
  • ロータリー情報について:毎例会時にR-情報のプリントを配布しているが、これは情報委員長が毎週更新しているホームページ、「ロータリー探究」より会員向けにプリントアウトしたものである。
  • クラブ広報について:平成12年1月23日、大分県5分区合同IMを記念して「ロータリー物語」を発行。著者は鳴海初代会長で2000部発行。地域に、一般の人にロータリーの意義を広報するのに役立つている。